出版決定!『ニューヨークが教えてくれた 、「自分らしさ」の磨き方』

朝の清々しい、少し乾燥した冷たい風を感じながら、Tシャツの上に分厚く重たいコートを羽織り、落ち始めた葉が道を舞う音を聞いて、街を歩く。

哀愁の混じった感情が味わえるのは初秋が1年の中で一番好きな季節だ!!

9月生まれの俺は、年中常夏のフィリピンで生まれたものの、秋は、半分流れる日本人の血が騒ぎ出す。

中学、高校のころから、根拠もなしに、「30歳になったら、出版するんだ!」と周りに宣言していたのを覚えている。

2017年9月29日、俺はついに30歳になった!

そして宣言通り、今年の10月25日、宝島社より俺の本が出る。

タイトルは、『ニューヨークが教えてくれた 、「自分らしさ」の磨き方』

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人生初の書籍は、大まかにくくると自己啓発・ビジネス本になるのかな?

30歳でどんな人生とビジネスが語れる⁉と思われる方は、回答を探しに、「読書の秋」キャンペーンの一環だと思って読んでみてねん。

 

マニラ生まれ、愛知県育ち。大学卒業後の4年間は東京で仕事し、いまはニューヨークに住んでいるという異色なバックグラウンド。

ローカル感溢れる地方で普通に育った俺が、ニューヨークに住み、多国籍な環境で働く中、俺なり見て感じたニューヨーカーの生き方、考え方、働き方を「グローバルに生きる」という観点から伝えた、コンテンツ満載の一冊になりました!

どうやったらグローバル思考を養えるかを等身大の言葉でつづった内容にもなっており、どのようにして俺がその道を歩いているか、自叙伝的な部分があって、二度(⁉)おいしいよ。w

まだまだ短い人生だけど、自分が経験した、そして自分の目で見て感じたことをひたすら書いたのだ。

 

具体的にどのようなことを書いたかというと、ネタばらし寸前でまとめてみたよ。

・    俺は、色としてのグレーは好きだが、ビジネスにグレーはない

・    SNSの記録に残すためだけでなく本当の感動を味わおう

・    Live your life and moment, 人生を思うままに羽ばたき一瞬一瞬を生きる

・    SNSで有名になるをライフゴールにしてはいけない

・    チャンスはほぼ毎日と言っても過言ではないレベルで全員に訪れているはず

・    アメリカは実力主義ではなく、コネ社会⁉

・    ニューヨークで成功できなかったからと言って、挫折ではない...

・    幸せとは、取り残される恐れへの代用品ではないし、いいね!の数が幸せ指数ではない

・    ニューヨークは人で溢れているのに、孤独

などなど、ニューヨークが教えてくれた、俺がいま率直に伝えたいことが詰まりまくった内容になってるよ。

 

なぜこの本を書いたのか、そしてなぜ30歳という区切りで出版したいと思ったのかは、本に書いたので読んでからのお楽しみということで。

 

2014年でニューヨークへ移住して、仕事がまったく見つからず、無給インターンしたエピソードは生々しく書いた。

それだけではなく、9歳でフィリピンから日本へ移住した際に、いじめに遭い、どのようにして乗り越えたか、などなども記されています!

いまでこそファッション業界にいて起業もしているが、ファッションもしくはビジネススクールに通ったわけではない。

高学歴で、インターナショナルスクールに通ったわけでもない。

176ページの一冊を、出版のプロたちの手を借りて、自分の言葉・意思を伝えるために書き下ろし、約1年間温めたこの企画でじっくり書いては編集してを繰り返し、丸4カ月を執筆に充てた。

過去を振り返るのが何よりも苦手な自分が、これまでを振り返って、そしてこれからどのように進みたいかを「記録」のようなかたちで残した。書き終えてみるととにかく気分がすっきりして、よりクリアーなマインドになった。


「記録」ということで、過去をさかのぼっていき、このようにジョージ少年時代の写真も入っています。

真ん中のピースした、まん丸顔が俺です…。w

真ん中のピースした、まん丸顔が俺です…。w

ニューヨークのSOHO、自宅付近で撮り下ろした写真もあります!(太った写真から成長した振り幅も表現されています。w)photos by 瀬尾宏幸

ニューヨークのSOHO、自宅付近で撮り下ろした写真もあります!(太った写真から成長した振り幅も表現されています。w)photos by 瀬尾宏幸

 

アメリカでは、30歳の誕生日で「Dirty30」や「Big30」などの派手なパーティをする習慣がある。

知り合いには、30歳になったらパーティ、盛大にするでしょ?と言われるが、これに関しては、あまり興味がない。

20、30年経ったあと、過去をまた振り返る機会があったとしたら、豪華なパーティをしたはいいけど、知らない酔っ払った赤の他人が自分の誕生日を祝ってくれても虚しいことに感じられてしまうような気がするのは俺だけ?w

だから、俺にとって、この本がBig30の代わりかな!

自分のやったことが誇りに思えるように、時間を過ごしたい。
 

見出しだけをちら見せすると、こんな感じです。

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同時に、アマゾン先行予約も始まっているので、Amazonって下の文字をクリックしてみてね!

こちら→ Amazon

「同情するなら金をくれ」というドラマでの名セリフがあるが、それならぬ「応援してくれているなら、予約ボタンをポチっとクリックしてくれ」。

何度読み返しても飽きさせない内容にしているので、興味を持ってくれた人はぜひチェックよろしく。

 

これまでの自分を支えてくれたすべての人たちに感謝して、恩返しする1年にできたらな、と思います。

初心に戻って、また新たに気合い入れます。

 

 

ライター:稲木ジョージ

エディター:八木橋恵

コーディネーター:川上千尋

公式ウェブサイト:www.georgerootltd.com

social media: @GeorgeRootNYC

 

 

 

年齢とキャリアは反比例する?

2017年秋で30歳になる自分。

人生1回しかないし、この節目にどうやってこれまでにない成果を残すか、常に考えている。

60歳になって振り返ったときに、30歳にこういうことをしたな、楽しかったなと思えるような思い出を作りたい。

 

今は日本撤退してしまった、American Apparel JapanのPRマネージャーというポジションに就いたのは2011年で、その頃は24歳になったばかり。

これは大学卒業後、上京したての22歳のときに、アルバイトとしてアメアパに入った頃の写真。開脚度やばめ

これは大学卒業後、上京したての22歳のときに、アルバイトとしてアメアパに入った頃の写真。開脚度やばめ

PRマネージャーになるには、早くても30半ばか40代の前半。

あの歳で就くことができたのは、いろんな理由が重なって、奇跡に近かった。

正直不安ばかりで、自分の土俵にいる人たちは自分よりもずっと年上で、もっと経験があって、肩を並べるために背伸びばかりしていた。

「ちゃんとしなきゃ、しっかりしなきゃ」という一心で、強がったりしたせいか、人当たりがきつかったかもしれない。

人よりも童顔で、子どもっぽく見られることについても気にしていて、今は克服したが、当時はものすごくコンプレックスだった。

8年来の友人、伊藤梨惠子。彼女がアルバイトを誘ってくれたきっかけでアメアパに入った。2011年ハロウィンでの写真

8年来の友人、伊藤梨惠子。彼女がアルバイトを誘ってくれたきっかけでアメアパに入った。2011年ハロウィンでの写真

これは2011年にTGCにアメアパが出場したときのステージ写真。30人以上のダンサーを起用してフラッシュモブダンスのパフォーマンス

これは2011年にTGCにアメアパが出場したときのステージ写真。30人以上のダンサーを起用してフラッシュモブダンスのパフォーマンス

だが、アメリカやヨーロッパだと、キャリアにおける年齢は関係ないようだ。

20代でも、シニアポジションもいるし、マネージャーレベルの人も結構みる。

そもそも、面接で年齢なんて聞かれないし、履歴書には書かなくていい。年齢で実力が分かるわけではないからだ。それよりも、職歴。キャリアを通じて、どんなことをこなしてきたかで能力を判断される。

日本だと年功序列制度がいまだに残っているわけだけど、海外だと年齢に関係なく、(たとえとっても若くても)フレッシュなアイデアをもち、アグレシッブに仕事ができる人が重宝される印象。

ラグジュアリーブランドでも、コンテンポラリーブランドでもね。

 

特にデジタル系の職業は、逆に若くないと務まらないと思うんだ。

デジタルネイティブで育った世代は、一から勉強するよりも肌感覚で分かる。何をやったらウケるのか、何がイケてるのか、さじ加減を理解しているからね。あとは戦略とコツを掴めば、一人前になれるはず。

 

おそらく、若すぎると、自分だけが分かっている感覚だけで動いてしまい、経験不足だけに理論に基づいた行動ができず、ディレクションができないという理由で昇進またはビジネス開拓がしにくいのかもしれない。

若い世代で、自己判断が正確で、かつ常識があって、プロフェッショナルに仕事ができる人材が求められているはず。問題が発生した場合に、どのように対応するのかで器の大きさも求められる。特にポジションが上になればなるほど必要。が、現実は理想通りにいかない。

どこまでプライベートで、どこからプロフェッションなのか線引きできない人が意外に多いから、仲のよい友達と仕事することになれば、これは関係が崩れる理由にもなり得るため、友達と仕事するときはより細心の注意を払わなければいけない。

 

ちょうど、 日本ファッションPR界の神、ステディ スタディの吉田瑞代さんとFashionsnap.comに対談インタビューが掲載されたからよかったら読んでみて。

彼女が築き上げてきたキャリアとノウハウ、新世代の僕とのキャッチボールが新鮮でいいかも。普段仲良くさせていただいてて、プライベートではよくそういった会話をするのだが、実際記事になると照れ臭いものだ。

瑞代さんの大御所なのにお茶目な性格と、僕のお調子者な性格が、いい感じに面白く書かれた内容だと思っている。それでいて、トラディショナルPRとデジタルPRは別部門だというのが伝わるといいな。

ショップ店員でキャリアをスタートし、アメアパのPRになって、現在デジタルPRという職業に就いた流れが書かれているよ。

Fashionsnap.com、この記事の聞き手の高村さんは僕がアメアパでPRしてたときからのお付き合いだから、彼女に記事を書いてもらえたことは嬉しいし、僕の過程を見てきているからリアルな内容になっている。

 

トラディショナルとデジタルの違いがあっても、共通しているのはファッションPRという点。ファッションは常に新しくて先進的なアイデアが必要だから、PRに柔軟性のある若者のブレインは必要不可欠だと思っている。

大学は卒業したけど、今の職業とは全く無関係で仕事が成り立っているから、学歴や年齢よりも、その人とのフィーリングと、そして可能性を僕は重要視する。

いくら“良い学校”を出ても、年齢を重ねても、意識が低い人は低いからね。ひとくくりには言えないよ。

 

つまり、キャリアの中で、何年も経験しないと一人前になれないとか、ならせないというよりも、いかに短い時間で効率よく、高いクオリティで成長できるかについて目を向けるべき。「何年」という期間を設けると、だらだらしてしまうかもしれないからね。僕は短期集中型だから、一気にパワーを発信したいタイプだし、デジタルのツールなんて、数年であっという間に変わってしまう。

アイデア勝負の僕の場合は、定期的に脳ミソの充電をしないとアイデアが枯れちゃうから、時間を有効に使い、オンとオフを分けている。

友達のSNSはチェックするけど、いわゆるリサーチのためにオンラインにし放しにしないように心がけてる。

 

年齢とキャリアは反比例するし、一概にいえない。

若きパイオニアが、たくさん世に出てほしい。

自分の得意分野を、伸ばせばいいこと。

日本では、オールジャンル・オールマイティがデキる人みたいに思われがちだけど、アメリカでは1つのことに徹底的に長けている人がプロと呼ばれる。

自分の苦手なことは、それを得意な人に任せて、最強のチームで構成された組織を作りたいね。

 

ライター:稲木ジョージ

エディター:八木橋恵

コーディネーター:恩地祥博

公式ウェブサイト:www.georgerootltd.com

social media:@georgeinaki

ファッションは投資か?

今年を締めくくる最後の記事では、ファッションに熱いメンズ諸君たちにスポットライトを当てることにする。

 

前回の記事、「東京のメンズファッションが面白くなってきた!!」は読んでくれたかな?

まだの人はこちらのリンクをクリック→ www.georgeinaki.com/blog/mensfashion

東京出張を重ねて、自分の目で見て、感じたことについて書いたわけだけど、共感してくれる人たちが多く、嬉しく思っている。

 

僕のところでインターンをしてくれている22歳の恩地くん(@onccchi)からインスパイアされて、この記事を書きたいと思ったのだ。

いきなり感が出てしまわないよう、恩地くんのことを少し紹介しようか。

 

東京の品川が実家で、東京の某大学に通っているが、英語とファッションを学ぶために休学をして、NYに来たそう。Fashion Institute of Technology(通称FIT)という学校に通い、Brand Managementを専攻している。FITは、カルバン・クラインなども卒業した、NYにあるファッションの超有名校。日本の雰囲気的には、休学や浪人はなかなかよいイメージがないが、目的ある恩地くんは、いまどき珍しいタイプ。

インターンをしてくれている恩地くんと。Shu Uemura x Murakami Takashiイベントにて。

インターンをしてくれている恩地くんと。Shu Uemura x Murakami Takashiイベントにて。

出会ったのは、彼がFarfetchでインターンをしていたのがきっかけだった。

いつ会っても小奇麗にして清潔感あるし、デザイナーズファッションブランドに身を包んでいるし、おぼっちゃまなのかなと思っていた。

 

でも、よくよく事情を聞いてみたら、彼は洋服のサイクルをまめにして、やりくりしているらしい。

10万円もするSacaiのコートやGUCCIのローファーは、バイトしたり食費を節約したりして捻出するけど、シーズンが終わり着なくなったらそれをYahooオークションやフリマアプリで売って、そのお金を足しに、また最新のコレクションを買っているそう。それほど、ファッションに情熱がある青年。

恩地くんのアウトフィット。コート、パンツは「Issey Miyake」、ローファーは「GUCCI」のもの。

恩地くんのアウトフィット。コート、パンツは「Issey Miyake」、ローファーは「GUCCI」のもの。

僕の世代つまり30歳前後は、食費を削ってまでもブランドものを着る人が多かったのは事実。ステータスを上げたいために、みんなカップラーメンやもやしばっか食べてたよw

社会現象とまでなった2000年の連続ドラマ「やまとなでしこ」には、そういうシーンがあったよね。

 

僕が学生のときは、必死にバイトしてブランドを買っていたな、と懐かしくも思った。なんでそんなにこだわるかというと、早く大人になりたいと背伸びをしていたかもしれない。それに、自分の歳よりもはるかに上の人たちと遊んでいたから、そんなきれいな洋服を着ている大人たちに憧れていた。

恩地くんから伝授してもらった“コツ”の「買って売って」というやりくりが目から鱗だったので、他にもそういう子たちがいるのではないか、あるいは若者世代のリアルを知りたいと思い、恩地くんの友達に参加してもらって、初めてスカイプ・インタビューを実施したのだ。

 

今回参加してくれたのは、フォトグラファーとして活動する、Margiela好きの島村(@kisshomaru)くんと、某セレクトショップで働く、Umit BenanとMarni好きの俊法(@___toshi_114_)くん。

俊法くんのアウトフィット。コートは「Umit Benan」、ニットは「Jil Sander」、ローファーは「JM WESTON」のもの。

俊法くんのアウトフィット。コートは「Umit Benan」、ニットは「Jil Sander」、ローファーは「JM WESTON」のもの。

2人に共通しているのは、どちらもファッションに目覚めたきっかけが古着だということ。僕も、メゾンファッションだけで全身を固めるのはいやなので、古着がファッションの“味”を与えてくれるのは、よくわかる。

 

そして、ファッションアイコンというのは特にいない、というのも特徴。男性らしい意見だ。俊法くんは、セリーヌのデザイナー、フィービー・ファイロ、島村くんは仕事柄会うスタイリストたち、あるいはストリートの人々からインスパイアされるけど、誰か特定で、この人がアイコンというのはいないという。というのも、情報をどこから得ているかということに関係しているのではないかな。

 

やっぱり従来の雑誌では“時差”があり、情報がたった数カ月で古くなっていることもあるし、聞いてみたら、やはり雑誌は全然読まないという。もっと正確に言うと、ファッションの情報は雑誌から得ていないという。インスタグラムをはじめ、ECの発展も著しいし、情報ソースのほとんどが、スマートフォンからやってきている。

 

島村くん曰く、「雑誌はカルチャーを作りだすもの」。もはや、“読む”ために、具体的なファッションの情報を得るためには雑誌を買わなくなっているようだ。

 

島村くんのアウトフィット。コートは「Sasquatchfabrix」 、インナーは「Yohji Yamamoto」 、パンツは「Martin Margiela」のもの。

島村くんのアウトフィット。コートは「Sasquatchfabrix」 、インナーは「Yohji Yamamoto」 、パンツは「Martin Margiela」のもの。

「雑誌はカルチャーを作りだすもの」という意見は鋭く、面白いなと思った。より紙媒体はニッチになっていて、より深く刺さるコンテンツになりつつあるのは事実。やはり紙媒体から学ぶことはあるし、信憑性があるからね。

島村くんは、恩地くんのように服を売ってそれを資金にして次の服を買うことはなく、俊法くんはいらなくなったものをレベルアップするときに服を売るそうだが、資金は限られているので、その中で欲しいもののバランスを見極めている。こうしてファッションに関する投資について、真剣に考えたり、情熱をもったりする、ファッション感度の高い男子たちの話を聞いて、斬新な意見もあったりして、すごく面白かった。

 

ファッションは僕も一種の投資だと思っているのだ。

まだまだ年頃なので、デザイン性の強いトレンディーなものももちろん買うが、よりよい質のもの、長く着られるデザインのものを買うようにしている。

クローゼットがパンパンなので、着なくなったものはThe Real Realで売ってるよ!

クローゼットにスペースができるし、お金ができるし、一石二鳥でまた買い物できるじゃん!w

 

TheRealRealは委託という形で洋服を売ることができるオンラインサービス。自宅に来てピックアップしてもらえるから、ラクで助かっている!

TheRealRealは委託という形で洋服を売ることができるオンラインサービス。自宅に来てピックアップしてもらえるから、ラクで助かっている!

そして、とても興味深かったのが、原宿に増殖するメゾンの酷似ルックについて話が及んだときの、「僕らの世代にはビックメゾンのオリジナルを知らないまま、よくわからないまま、流行っているから着ている人、ブランドのコアやストーリーを知らない人も多いと思う」という内容。

今、若者がメゾンに対して憧れを抱かない時代だとも言われるけれど、ファッションにおけるこの「憧れ」というのは、キーワードかもしれない。だって、なんでそれに価値があるのかがわからなければ、憧れることだってできないから。例えば、誰かが欲しいと思えるような価値がなければ、その服だって売れないわけだしね。

そもそも、近年は憧れよりも“親近感”を重要視する時代が長く続いたので、もはや“憧れる”ということが薄れてきていたのかもしれない。

 

それでは、メゾンブランドは欲しくならないの?と聞いたところ、彼らはこう言う。「今の時代、SNSが普及しすぎて、ブランドが多すぎて選択肢も多くなった。昔みたいに、バッグならばこのブランド、コートならばこのブランドというのはないし、現実離れした価格で売られていて、とてもじゃないけど買えないし、値段と質が伴っていると思えないから。今は、小さなブランドでも質が高く、それに見合った価格で買うことができる時代だから、わざわざメゾンブランドで買わなくてもよい環境にいるから」とのこと。

ごもっともだ! 高すぎると買えないのは当たり前のことだから、他のブランドを探してしまうよね。

 

あらためて、僕は、不変の価値を備えた、資産とも呼べるようなファッションにだけ、投資したいなと思いました。メゾンブランドは名前でお金を払っているようなもので、これがステータスだからね。

来年ももっとよい年になりますように!

彼らのようにしっかりと意見を持った人たちが、引っ張っていくわけだから応援しなきゃね!

 

 

 

ライター/インタビュアー:稲木ジョージ

エディター:八木橋恵

コーディネーター:恩地祥博

公式ウェブサイト:www.georgerootltd.com

social media:@georgeinaki

ファッションPRにまつわる、あるある・なしなしの出来事

今年もあと残りわずか。

時間が光のような速さで過ぎていくのは、充実しているということなのでしょうか?

そういうことにしておこう。

心残りなく。それをいつも頭に入れて日々を過ごしている。

やっぱり○○をやっておけばよかったー!という後悔は絶対にしたくないからね。

失敗したこと、懺悔しなければいけないことは2016年に置いていき、来年に向けて準備を整えることが大事だ。

今回の記事は、PRのあるある/なしなしについて書きたいと思う。

 

成人して1年後ぐらいで、すぐにアメリカンアパレル・ジャパンでPRの仕事に就いた。そんなアメアパは、今年12月18日、日本から完全撤退する。2012年には、渋谷レディース店が世界一の売り上げにまで至ったのに、自分の古巣がなくなるのは複雑な気持ち。

学生時代はファッション業界で仕事したい!という気持ちなんてさらさらなく、夢もなかった。馬鹿げたことをいっていたのは、年収1千万を稼ぐくらいかなw

むしろファッション業界=デザイナーかバイヤーか販売員しかないと思っていたほど無知だった。

 

現在も、僕がするPRの仕事とは何か。

広報という日本語を充てている会社もあるけれど、それよりも英語の持つ

意味の方が的確かな。「Public Relations」。メッセージやイメージをパブリックに、最短かつ最大に届けること。

つまり、僕にとってPRするものは商品や人でもなんでもいいけど、知らない人たちのために知らせるということを通じて、人や公と関わることが非常に多いのだ。企業や社会にとって、とても大事な職種だと思っている。

パーティを企画したり、セレブリティやインフルエンサーと接したり、世間では“華やかで楽な仕事”と思われがちだが、地味な作業が8割を占めている。この“地味な作業”については、また今度ゆっくり書くとしても、若者が思うファッションというジャンルにも同じことが言えるかもしれない。

 

じゃあ、まずはあるあるから。

「誰々~友達」、「なになに知ってる~」と言いがち。

蓋開けてみると、知り合い程度とかパーティで1回会ったことがあるだけの関係が発覚し、赤っ恥をかく。

「誰々ちゃん大好き!かわいい!!!」を連発するミーハーPR。一緒に仕事をする相手を好きなことは悪いことではないが、相手はその道のプロフェッショナル。かわいいや、好きです!は、セレブリティやインフルエンサーは言われ慣れているから、うわべのコメントはすぐ見破られる。どこが好きか、なんで好きかどうか言ってあげると、言われた側はいい気分になれるからいいかもね!

俺は・私はあのイベントやってる、あのブランドをPRしている、と言って自分を誇張する人は職業柄上よくあること。それを使って、インフルエンサーやセレブリティのLINEゲットしようとしてるPRも少なくないだろう。だが、連絡しすぎちゃうと、嫌がれるので気を付けましょうね!

 

次に、ソレなしなしの例。

「〇〇様、お世話になっております。とても素敵でうちのブランドにぴったりな雰囲気を持ち合わせているので、ぜひプレゼントをさせてください」とインフルエンサーやセレブリティに連絡する。

そこまではよしとしよう。プレゼントをもらって嫌な気持ちになる人なんていないからね。

嬉しい気分のまま詳細を聞くと、「この中から好きなものを1つ、プレゼントさせてください。ただ、その代わりインスタに載せてくださいね」。

おーーーーーい。

それはおかしくないか?

雰囲気に合うから。ブランドイメージに合うから。だから、商品を使ってもらったり着てもらったりしたいのに、“必ず”インスタに載せてねというのは、ズレていると思うんだ。

 

インフルエンサーやセレブリティは、厳しい世界で仕事をしているからオトナな人が多い。PRからプレゼントをもらう=私・僕のSNSに何かしら載せてもらいたいから連絡してきたとすでに思っている。

暗黙の了解の世界なのにインスタに載せてね、というのは気持ちが冷めると思うんだ。

“差し上げますのでよかったら着てください”といえばよいことなのに。

強制的にSNSに載せてねって言ったら、それは仕事のオファーだし、その線引きをわかっていない人たちが多い気がする。

シビアな話、嫌な思いをするなら自分で買った方がマシだわ!と思うインフルエンサーやセレブリティも多いはず。

もったいないし、どちらにとっても損だよね。

 

僕にとってPRは、徹底的なおもてなしができないと務まらない仕事。おもてなしって、自分だったらどうかな?とか考えて、究極的に相手の望むことを想像することだと思う。

愛すべきPRたちの間で起きたことは、まさに「他人の振り見て、我が振り直せ」。

失敗したからと言って、めげないで!

2017年で挽回すればいいわけだから。

仕事は気持ちよくしていきたいよね。

この写真は10月28日に表参道ヒルズにて行われた、一夜限りのシュウウエムラと村上隆氏のコラボパーティーにて。自分が今年担当した最大のイベント。おかげさまで大大大盛況で、たまたま来日してたファレルもご来場いただけました!

この写真は10月28日に表参道ヒルズにて行われた、一夜限りのシュウウエムラと村上隆氏のコラボパーティーにて。自分が今年担当した最大のイベント。おかげさまで大大大盛況で、たまたま来日してたファレルもご来場いただけました!

 

 

 

ライター:稲木ジョージ

エディター:八木橋恵

コーディネーター:恩地祥博

公式ウェブサイト:www.georgerootltd.com

social media:@georgeinaki