Wanna be "designer".

「ジョージさん、私と会ってください。会ったら私の人生が変わる気がするのです。」

と、ある日本人女子から素敵なメールが届いた。

人の人生を変えられるほど自分に力があったっけな?と思いつつもメールから伝わる気持ちと行動力に惹かれ、全く会ったことも話したこともない女の子とNYでお茶をした。

話しを聞くと、東京で109ブランド系の店頭で働いていたが現在は外資系ファストファッションブランドで接客販売員として仕事をしながらデザイナーを夢みるティーンエージャーである。

今時なかなかいないやる気のある女の子だなぁと思った。

その子の緊張が解かれ、もっと深い話しを聞くと日本ではなくNYでデザイナーになりたいと語る。

大きな夢を持っているなと感心をした。

しかし緊張が解けすぎたのか次第に、「どうしたらデザイナーになれますか?」とか、

「バイヤーはどういう仕事なんですか?」とか、「どうしたら海外で仕事ができますか?」とか、「ジョージさんのようにCHANELやDIORのファッションショーに行けるようになりたい、どうしたらいいですか?」いう質問ばかり。

まず、そもそも俺はキャリアセンターではないしそういうアドバイスは無理矢理だと思う。

デザイナーになりたいのならば、俺の話しを聞くよりパーソンズやFITのような学校へ行って話しを聞けば早いし効率がいい。

業務内容はググれば一発で調べられるのに...

正直なところ、話しを聞けば聞く程次第に不信感を抱くようになったがとりあえず我慢した。

今時の子たちはどういう思考回路なんだろうという興味心があったしね。

現在デザイナーを目指していて、○○学校に通っていて、こういうデザインをしていて、どのブランドなら私と合いますか?というアドバイスならもちろん協力するし大歓迎だけど、それではあまりにも他人任せなのではないかい?

そういう子に限ってメールの件名は書かないし、マナーや道徳に欠けているよ。

「iPhoneより送信」というテキストがなによりも気になる。

パソコンで文章を打って、何度もメールを読み返しながら正しいメールを送るべき。

ティーンエージャーだからといってこのような行動は許されないよ。

ファッション業界は華やかに見える、しかしとても泥っぽくて厳しい世界だという事を認識して。

世界各国でファッション業界で働きたい人たちがNYに集まるわけだから相当の実力がなければ生き残ることのできない弱肉強食の世界。

アメリカって、ビザが必要なんですか?どうやったらビザがもらえるんですか?という質問もされ、これにはさすがにカチンと来た。

俺は大使館ではないからそんなのわからない。

ビザは個人の問題だから大金を出して、弁護士を雇いなさい。

失礼極まりないと遺憾に思いつつも、この子たちは失礼だと意識がないと思うと哀れ。

だけどこれが現実。

日本で有名人をたてた、いわゆるファッションプロデューサーが溢れている時代。

「デザイナー」に憧れる若い子たちが増殖する一方、「デザイナー」という職業をいまいち理解できていないのが現実。

ファッションブランドの店員として働いているからファッション業界で働いていると思わないで欲しい。

ファッションデザイナーの他にも職種があるよ。

そこから必死に働いて、自分はできる!というやる気をみせて這い上がってブランドを動かすポジションまでになって欲しい。

NYに住んでてかっこいいなー。と言うのも絶対NG。

少なくとも俺はそれを言われるのが一番嫌い。

NYに住んでるからかっこいいと思うやつは自国へ帰るべき。

NYに住んでいるのはあくまでもスタートであり、ゴールではない。

NYで何をやりたくて、何を成し遂げてその先はどうしたいのかという明確なビジョンがないと本当にやっていけないからね。

とても厳しいけど、それが現実であって越えるべき壁だからね。

Picture by STANISŁAW BONIECKI(@bobrowiec)

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